みなさん「ダイヤモンド」って、どういうイメージですか?
もし「ダイヤモンド」を一度も見たことのない人がいらっしゃいましたら、まず先入観を捨てて一度現物を見てみましょう。試し見に、おススメなのは、無色かつ透明度の高いダイヤモンド。
(すぐにご覧になることが無理な方は、取り敢えず下の動画をご覧ください)
いかがですか?
初めて人類が「天然ダイヤモンド」の原石を発見した際、その圧倒的な輝きに心を奪われ理屈抜きに、あっという間に多くの人々から「宝」として尊ばれるようになったと言われています。
感性に正解不正解はありません。ただ貴方が感じたことを大切にしてください。
ダイヤモンドとの出会い
ダイヤモンドに今まで全く興味がなかった男性の方でも、婚約指輪が必要となった時に、初めて「本物のダイヤモンド」をご覧になられ、その美しさからダイヤモンドの虜になってしまう方がいらっしゃったり、力強い神秘的な輝きから「圧倒的な力と勇気をもらったような気がした。自分もお守りとして持ちたい。」と思われる方もおられたりします。
このように「ダイヤモンド」はパッと見ただけでシンプルに素晴らしい感動を与えてくれるものであり、キャラット数や品質など細かいことに過剰にこだわらなくても、とても素晴らしいものです。
ですから基本的には、実際購入される際であっても、ダイヤモンドの品質グレードばかりに神経質になりすぎず、また「天然ダイヤモンド」か「合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)」(つまり「天然もの」か「人工もの」)どちらの本物のダイヤモンドを選ぶかは最初のうちはいったん置いておいて、ご自分達が好ましいお店の感じ、デザイン、商品の個性、素材の品質、アフターサービスなど、自分自身の総合的なご判断基準で、この素晴らしい「本物のダイヤモンド」というものを楽しくご自由にお選びになられたら良いと思います。ブライダル用、ご自分用、プレゼント用、いずれの場合であっても同じ。まずはご自分のお考えやお気持ち(幸せ感)を大切にしてください。
とはいうものの「ダイヤモンド」は一品単価が高く、買い慣れない物だけにちょっと不安、ネットでは特にいやに安くて怪しい雰囲気のお店もあるし、どれを買えばいいのかよくわからない、致命的な失敗だけはしたくないと思われるのはごく自然なお話。
そういう不安が少しでもある人にとって、いったんお客さん側の考えや本質的な希望、いろんな疑問を何でも真剣に献身的に聞いてくれて、ちゃんとした知識があり、良いアドバイスや答えを的確にくれるお店、スタッフがいてくれればさぞかし心強いと思いませんか?
つまりこういうお店、スタッフとまず出会うことが「良いダイヤモンドと出会う」大切なキーポイントになると思います。
そういう訳で、私プレシャシング管理人のEimi (えいみ)は、消費者の方が「ダイヤモンドを買う時、あるいは売る時、何に気をつければよいのか」迷った時のために、販売店の立場から一歩引いた中立な立場(注釈1)の宝石の専門家、アメリカ宝石学会GIA.G.G.として、少しでも役に立つアドバイスをサポート的な立場でご提供できれば幸いと思いこのサイトを作りました。
このサイト及びブログにおいては「買い方」「売り方」どちらも、いろいろな角度から、たくさんの方のお役に立てるよう、できる限りいろんな情報を無料提供していきたいと思います。もし一般論的なWebサイト上のお話しではどうしてもご満足されず「実際自分はどこのお店に行けばいいのか?」など個人専任アドバイザー的に細かく具体的なアドバイスが欲しい方は良心的な価格にて個別アドバイスさせていただくことも可能です。もしよろしければご相談ください。
GIA方式ダイヤモンドの品質評価について
GIA方式においてダイヤモンドは「天然」or「合成」かの鑑別後、「天然ダイヤモンド」の場合は基本的に4つのC、カラット(重量)・カラー・カット・クラリティー(キズ)で評価されます。これらの評価は、あくまで品質の程度(ある一定の範囲内であること)を大まかに示したものです。4Cが全て同じであれば、全て同じ価格になるわけではなく、また輝きの程度も全て同程度というわけでもありません。あくまでザっとした目安とお考えいただいた方が良いと思います。ただし素人さんが価格の高い上級~最上級品質ダイヤモンドを購入する際にはとても役に立つものさしとなると思います。
1.カラット(重量)
カラット(略字ではct)は,宝石の重量を表す用語で、1カラットは0.200gです。
2.カラー
黄色の色調の微妙な違いの評価がダイヤモンドのカラーの評価です。一般には純粋無色なものをDカラーとし、以下E, F, G, H…Zまで(→色が濃くなる)分類評価します。
D E F G → 無色、H I J → ほとんど無色、K L M → 僅かな黄色、N~Z → 薄い黄色…黄色のように。
カラーの評価をするときはマスターストーンと比較して、微妙な色調の差異を判断します。尚、Zカラー以下のダイヤモンドやピンク、ブルー、パープル、グリーン、オレンジ等のファンシーカラーと呼ばれる様々な色調を帯びたダイヤモンドは、別の分類評価をします。
3.カット
「プロポーション(形)」と「フィニッシュ(仕上げ)」を基に総合的に決定されます。品質評価の良い順に
EXCELLENT(エクセレント)
VERY GOOD(ベリーグッド)
GOOD(グッド)
FAIR(フェアー)
POOR(プアー)の5段階に等級付けされます。
「プロポーション(形)」
a. テーブル径
テーブルの角から反対側の角までを4ヶ所測定し、その最大値をガードルの平均直径で割り、小数点第1位を四捨五入して%表示したものです。
b. 全体の深さ
テーブルからキューレットまでの深さを平均直径で割り、小数点第2位を四捨五入して%表示したものです。
c. パビリオン深さ
平均直径に対するキューレットからガードルまでの深さの割合を%表示したものです。
d.ガードル厚さ
クラウン部とパビリオンを分けている部分をガードルと呼びます。ガードルは、ダイアモンドを保護するために必要なもので厚さの度合いにより
EXTREMELY THIN (極端に薄い)
VERY THIN (非常に薄い)
MEDIUM (中位)
SLIGHTLY THICK (やや厚い)
THICK (厚い)
VERY THICK (非常に厚い)
EXTREMELY THICK (極端に厚い) の用語で表現されます。
e.キューレット
ダイアモンドのパビリオン部の尖端をキューレットと呼びます。
大きさや状態によって
NONE (なし)
VERY SMALL (非常に小さい)
SMALL (小さい)
MEDIUM (中位)
SLIGHTLY LARGE (やや大きい)
LARGE (大きい)
VERY LARGE (非常に大きい)
EXTREMELY LARGE (極端に大きい)
CHIPPED CULET (欠けたキューレット)
ABRADED CULET (磨耗したキューレット)の用語で表現します。
「フィニッシュ(仕上げ)」
a. シンメトリー(対称性)
対称性の良いダイヤモンドは、美しく輝きます。対称性とはダイヤモンドのファセット(研磨された面)の位置やバランスの仕上げ評価で、以下の5段階に等級付けされます。対称性の良いダイヤモンドは、美しく輝きます。対称性とはダイヤモンドのファセット(研磨された面)の位置やバランスの仕上げ評価で、以下の5段階に等級付けされます。
EXCELLENT(エクセレント)
VERY GOOD(ベリーグッド)
GOOD(グッド)
FAIR(フェアー)
POOR(プアー)
b.ポリッシュ(研磨状態)
ダイヤモンドのファセット(研磨された面)の研磨の仕上げ評価です。以下の5段階に等級付けされます。
EXCELLENT(エクセレント)
VERY GOOD(ベリーグッド)
GOOD(グッド)
FAIR(フェアー)
POOR(プアー)
4.クラリティー(キズ)
磨かれたダイヤモンドを専門家が10倍に拡大し検査して、インクルージョン(包有物)の有無、位置、大きさ、性質、数、色を総合的に判断してクラリティーの評価は行われます。クラリティーの評価は、フローレス(FL)を最高に肉眼でインクルージョン見えるI3 まで11段階に分類されています。
FL(フローレス) 10倍の拡大で無キズ
IF(インターナリーフローレス)10倍の拡大で微小な表面のみの欠点
VVS1 10倍の拡大で発見困難な微小の欠点の上クラス
VVS2 10倍の拡大で発見困難な微小の欠点の下クラス
VS1 10倍の拡大で発見が多少困難な欠点の上クラス
VS2 10倍の拡大で発見が多少困難な欠点の下クラス
SI1 10倍の拡大で発見が容易、肉眼では困難の上クラス
SI2 10倍の拡大で発見が容易、肉眼では困難の下クラス
I1 肉眼で容易に発見できるの上クラス
I2 肉眼で容易に発見できるの中クラス
I3 肉眼で容易に発見できるの下クラス
プレシャシングのeimiのワンポイントアドバイス
予備知識として、ダイヤモンド石のみの品質評価4C(GIA基準)のお勉強されることも良いですが、
☆ダイヤモンドをセットするフレーム加工技術とその品質、そしてデザイン力も非常に大切な要素。
実際のところ、お店によってフレームセッティング加工技術や職人や金属材料品質の違いで当然価格も大きく違うものですから、素人ではわかりにくいフレームセッティング加工価格の適正度も含め、総合的に考え、品質的に確かで価格的にも良心的なプロ中のプロのお店で買いたいものです。またそういう事を適切に評価できるお店で売りたいものです。
シンプルなダイヤモンドデザインの品質、価格はどこもほぼ同じか?
【お店選び】中立な立場の専門家の意見や信憑性のありそうな口コミもご参考に
幸せになるダイヤモンドとのお付き合い方法について
買う時に最も大切なこと
良い出会いが、一生の友人(宝物)を生むきっかけとなるように、ダイヤモンドとも、最初が肝心。「良い出会い方=自分に合った出会い方」をすることこそが大切です。
世の中にはいろんなたくさんの情報が氾濫しすぎています。消費者がお店側の話を鵜呑みにしなくてはいけない理由は全くありません!この事よりも購入にあたって最も大切なことが他にあります。
まず!
本当に「ご自分の好みや希望に合ったダイヤモンドであるかどうか」、そしてもっと大切なのは購入しようとしているダイヤモンドが、「真に貴方を幸せな気持ちにしてくれるものかどうか」です。
もし、いろんなお店からの異なったアドバイスのおかげで、混乱してしまった時は情報知識の入れすぎや販売側の推しに惑わされず、
まずは冷静にご自分の好みや希望をもう一度確認しましょう。ここ超大切です!
それからご自分にとって「デザイン」「価格」「お店(ブランド)」「商品満足度」の4つについて、バランス良く、総合満足度が高いのはどのお店のものか?又はどんなものなのか? よく落ち着いて考えた上で、最終的にどこのダイヤモンドが自分(自分達)を一番幸せな気持ちにさせてくれるものか、妥協せず、心にビンビン響くようなお店で商品を選びましょう。
例えば
婚約指輪→ふたりにとって一生の記念にふさわしい大切な何かをちゃんと備えているものかどうか、
天然ダイヤモンド、あるいは合成ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)がお相手様にとって、またふたりにとって、どちらが自分たちの婚約指輪にふさわしいものであるか、しっかりアドバイスをしてくれて、納得のいく答えを妥協なく、導き出してくれる「お店」「販売員」「商品」「デザイン」「価格」…に出会うことがすごく大切です。
プレゼント→贈られた人が絶対喜ぶものであり、贈る自分の気持ちにピッタリなものかどうか
自分へのご褒美→何年経っても買ったことを本当に後悔しないものかどうか
これら大切なポイントをしっかり押さえた上で、後悔することのないよう心に響くような品を選ぶようにした方が良いと思います。
詳しくは、買い方 TOP 及びブログにて解説させていただきます。
ご参照【質問Q&A】
Q ブライダルジュエリーショップでの「給料の3ヶ月分がダイヤモンド購入金額の目安」という話は本当?
A 確か40年位前に「デビアス社」がブライダルダイヤモンド販売強化策として打ち出した予算アップキャンペーンのキャッチフレーズです。予算に日本古来のしきたり的な意味など元々全くありませんでしたし、あくまで販売側の勝手なセールストークとお考えいただいても全く問題ありません。昔、お店側が予算をまずお聞きして自店が考えたお薦め商品を決め打ちで販売することが多かったため、「一生に一度の祝いごとだからここは張りこんで欲しい」と言われればお客様は高い商品を買ってもらえるという甘い時代があったからです。今はこんな話お気になさらず、ご自分に合ったご予算でふたり楽しくお買い物されればいいと思います。
売る時に最も大切なこと
買う時は慎重に選ばれたはず。売る時だって慎重に!せっかく選び抜いた価値ある宝物ですから、「(やむを得ず)売る時」には、せめて敬意を払った売り方が大切です。絶対慌てて安く売らないように!できるだけ複数のお店で一品ごと慎重に見積もりをしてもらって、その宝物にふさわしい適切な価格かどうか見極めて売りましょう。
FGAやGIA.G.G.資格のような宝石の鑑定ができる人がいる宝石専門店は、一品ごとにモノの値打ちを適正評価できるので、本来高いはずのダイヤモンドはちゃんと高く買ってくれるはずです(ただし誠実なお店の場合)
また古物商許可証を持っていない違法業者へは、絶対に売らないようにしましょう。
詳しくは 売り方 TOP 及びブログにて、解説させていただきます。